外国人雇用で知っておきたい「異文化」のこと

外国人雇用で知っておきたい「異文化」のこと

海外経験が少ない方にとって、外国人社員とのコミュニケーションに戸惑うことは当然あるはずです。これは外国人社員にとっても同じことで、日本社会で日本人と働くことに、初めから慣れている人はいません。

外国人が日本人の「働き方」に対して持っているイメージは、

  • 勤勉で真面目
  • 時間に正確
  • きめ細やかなサービス、おもてなし

といったところですが、外国人の「働き方」については、実際に経験してみないとその異文化を感じることは難しいはずです。外国人の働き方については、

  • 時間にルーズ
  • 報連相ができない
  • 理解していないことを「わかった」と言う
  • できないことを「できます」と言う

こうした「欠点」ばかりがフォーカスされますが、大切なのは国籍だけで個人の働き方を決めつけず、個人の良い面を伸ばし、的確な指導方法のもと、改善点を明確に指摘してあげることが大切です。

この記事では、外国人社員を受け入れる前に知っておきたい「異文化」をお話し、皆さんの心構えにしていただきたいと考えます。

異文化

時間の概念

東南アジア現地で働く日本人が課題にあげるのは、この「時間」について、です。とあるベトナム在住の日本人の方は、

現地社員は、時間が「伸び縮み」するものと考える

と論じています。

たとえば、納期に遅れそうな場合、残業時間を使ってでも間に合わせるようにする日本人に対し、納期は遅れることがあり、期日は延びることもある。と捉える傾向のある外国人の間に違いがあります。

時間厳守の働き方が、どこまで正しいのか議論はさておき、企業のルールとして社内の報告や、顧客の納期に対する働き方については、「やってみせ」ることで理解してもらうことをおススメします。

報連相

報連相(ほうれんそう)とは、日本の独特のビジネスワードです。海外では報連相の定義を理解してもらうのは容易ではなく、これも仕事の中で「やってみせ」ることが大切になります。

何も外国人に限ったことではありませんが、新入社員に対して「大切なことは、きちんと報告してよ」と思うことはあるはずです。このときに気を付けたいのは「なぜこんなこともできないのか」「普通に考たら、すぐ報告するでしょ」と異文化の相手を責めることは、得策でないという点です。

もしあなたが、海外で働く「外国人労働者」であった場合、

  • 忙しそうな外国人上司に声をかけ、適切に報告することができるか。
  • 状況を的確に判断し、必要な手法で(テキスト?対面?)連絡、相談できるか。

立場を変えて考えてみれば、こうしたことは容易でないと思います。外国人にとって、仕事を第一に懸命に働く日本人の姿は、リスペクトされるのと同時に、無意識に、話しかけにくい圧力を与えてしまっているかもしれません。

こうした関係性の中で、企業や上司一人一人に適切な報連相の仕方を学んでもらうノウハウを構築すべきなのです。

また、報連相を受ける側が「待ちの姿勢」になるのではなく、こちらから報連相を促すはたらきは、入社から数か月は習慣化することも大切でしょう。

「できます」/「わかりました」の真意

  • できないものを、「できます」と言うこと。
  • わかっていないものを、「わかりました」と言うこと。

これらはJLPTでN1を取得している外国人社員同士とでさえ、起きうる問題です。この問題の本質は、その「タスク」に関する相互認識が本当に一致しているか、と言う点を見極める必要があります。

シーン1

あなた:Aさん、このレポートを明日の今日までに完成できますか。
Aさん :はい、できます。わかりました。
あなた:(翌朝)Aさん、レポートはどうしましたか。
Aさん :すみません、できませんでしたので、今日中でもいいですか。

(シーン1考察)

業務量をふまえたタスク管理を得意とする外国人は少ないかもしれません。ここで日本人側としては「できないなら引き受けないでほしい」「できなかったなら相談してほしい」という2つの問題点を想起しますが、ここは外国人社員との共通認識とはなり得ません。

シーン2

あなた:機械に関する使い方の説明は以上です、わからないことはないですか。
Aさん:ありません。わかりました。
Aさん:(数時間後)すみません、使い方がわかりません。
あなた:先ほど、わかりましたと言っていましたよね。何が分からないですか。

(シーン2考察)

ここであなたが定義する「わかる」とは、「自分で機械操作をできる」まで、を指しますが、Aさんの場合、「操作方法に関する日本語の説明を理解した」ことが「わかる」の範囲です。

こうしたシーンは日本人と外国人社員の間で必ず起きることですが、大切なことは、口頭説明だけにとどめず、本人に実作業を行ってもらうことで認識の相違は防げます。一通り説明した後に、自分でできるかどうか、確認するまでが指導内容です。

また、日本語力に自信がない外国人社員の場合には、「わからないこと」があっても、その質問の仕方自体が、わからないこともあります。こうしたことをふまえると、実践でやってもらうことのほか、対策はないと言えます。

まとめ

山本五十六の名言に、こんなことばがあります。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

異文化の壁を乗り越えるためには、お互いが認めあい、雇用者側は丁寧な指導を心がけることが大切なのではないでしょうか。

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